今回はペットの話は置いといて、主人が新卒で入社した会社や退職に至った経緯について、書きたいと思います。これから就職活動や転職活動をする方の参考になれば幸いです。
どんな就職活動をしたか
今から25年以上前、都内のそこそこ知名度のある大学の理科系の学科を卒業したうちの主人。就職活動はあまり芳しくなかったそうです。就職活動で訪問した企業は大企業でメーカーを中心に回っていました。電気系の学科を卒業した主人は、開発の仕事をしたかったそうです。個別に企業を訪問することもありましたし、合同会社説明会のようなイベントにも行ってみたりしました。何社か内定をもらったそうですが、なかなかこれといった決め手に欠け、最終的には大手警備会社の技術職に就職をしました。本人曰く、今行くとしたら他の内定をもらった企業に行くだろうねと話していました。
入った会社はどんな会社だったか
主人が入った会社は超が付くほどの体育会系のノリの会社だったそうです。毎朝、始業の前には社歌が流れ、所属長によっては朝から社歌のメロディーに合わせて社歌を斉唱していた時期もあったそうです。また、その会社では夜勤もあり、当時24時間寝ないで働けるようになって初めて一人前だと言われたそうです。
仕事の内容について
まず、会社に入って最初の頃は、機械警備設備のメンテナンスや工事の仕事をしていました。配属されてすぐ夜勤もあったそうです。日勤の後、残業として夜勤があったそうで、残業が月に100時間を超えることもあったそうです。その時は給料も多く、手取りで30万を超えることもあったと言ってました。ただ、そんな過酷な状況ですので、退職する人も多く、慢性的な人手不足から残業が多い職場でした。ほどなくすると、主人は本社技術部門に異動となり、夜勤をすることはなくなりました。仕事も変わり主に大型案件の施工管理や技術提案の仕事に携わるようになりました。新築のビルやマンションの機械警備設備の施工管理を担当したり、新しく機械警備の導入を検討しているお客様のところに提案書を作って説明にも行っていたそうです。
何で仕事を辞めることにしたか
主人は結局、その会社に10年ちょっと働いていました。その間に私と結婚し、私たちは主人の実家で暮らしていました。なぜ、その会社を辞めることにしたかというと、いくつか理由があるのですが、将来的にはまた夜勤のある職場で働くこともあり、体力的に難しいと思ったこと、また機械警備設備の技術の仕事は他の仕事に応用が利くことも少なく、もっと世間で評価されるような技術的な仕事に従事したく、やり直すなら、若いうちでないと難しいという焦りがあったそうです。また、本人はあまり昇進には縁はなかったそうですが、もし、もう少し昇進していて、給料もよくまた夜勤をしなくてもよいくらい出世していたら、辞めなかったかもしれないと言っていました。
その後の人生について
その後、主人は何度か転職を繰り返し今の仕事に就いた訳ですが、本人曰く、もう少し早く辞めていればよかったと言っておりました。理由は何年勤めてもキャリア形成に役立つ仕事をしていないと、いつまでたっても世間で評価されるような実力をつけることは難しく、自分のキャリアアップには繋がらないからだと言っていました。今、主人はプラントの電気設備技術者として日々私たちの生活を支えるために働いてくれていますが、収入も大幅に上がり、また将来定年退職しても、他で通用するほどのキャリアを積んでいるそうです。主人は勉強も熱心で仕事で必要な資格も、取り急ぎ必要な資格はひと通り持っているそうです。
最後に伝えたいこと
私は主人の話を聞いて、仕事選びで重要なのは何かということを考えさせられました。私は労働環境が一番重要であると思ってます。夜勤がある職場や異常な残業がある会社は絶対に避けるべきです。(何よりも体がもちません。)働いてみないと分からないことは多いとは思いますが、勤務形態や残業時間、休日や自分が働くオフィスの様子など、働く前に確認できることはあると思います。また、大企業だからとか中小企業だからとかいう偏見を持たない方がよいと思います。実際、私の主人が新卒で入社した会社は大企業の部類に入りますが、年収ベースの給料は安かったです。主人は中小企業でも働いた経験がありますが、その時の方が若干年収はよかったです。
就職や転職はその人のその後の人生に大きく関わる重要な出来事です。先ほども書きましたが、入社の前に確認できることはよく確認し、これを読んでいる方には、後悔のない選択をして欲しいと思っています。
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